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15.08.29 カテゴリー:03岩手県

震災被災地を訪ねる。岩手編その2 2015.08.29

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昨晩は大船渡市に宿泊しました。朝、市内を回ってみると、海岸線付近の被災地はトラックが行き交い、土木作業が行われていました。

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大船渡市繁華街の盛駅です。本来レールのある部分がアスファルト舗装されており、列車の軌道をバスが代行運転していました。市内に住む方に、鉄道の復旧について聞いてみると、「このままバス運行が継続するだろう。」と話されていました。

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釜石市内に入りました。ここも、盛り土作業に追われる重機が、周囲の新築の家より高い位置で作業しています。

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後で書く、「鉄の歴史館」4階展望台から、釜石湾を撮りました。左上の白い像は、被災する様子を高台から見守った「釜石観音像」です。その右手には造成のための盛り土にシートがかけられていました。

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大槌町に入りました。高台の公民館から市内を被災した市内を見下ろします。見渡す限りの造成地が広がっています。驚きです。

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町役場です。警察署と消防署も間借りしていました。

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広がる造成地の中でお昼の場所に苦慮していると、仮設の店舗を見つけました。、ここの「大光そば」さんで、てんぷらそばをいただきました。店長さんは「この盛り土作業が済まないことには、家や店舗がたてられないので、新築が始まるまでに、まだ2年や3年はかかるだろう」とおっしゃってました。釜石と宮古の商店街の案内を頂きましたすぐ近くにある「大槌北小福幸きらり商店街」におじゃましました。

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2階建ての店舗が駐車場をぐるりと囲んだ商店街です。飲食店のみならず、印刷屋さん、理容室、美容室なども営業されています。

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「手作り工房シホン」のパンは完売でしたので、隣の「大阪屋菓子店」で「さけ最中」と「三陸はまぎくフィナンシェ」を購入どちらも美味しかったです。

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宮古市の田老地区に入りました。これは「万里の長城」と呼ばれる防潮堤。どこまでも続くかのように見えます。

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有名な「たろう観光ホテル」は震災遺構として長期保存することが決まったようで、その作業のために、足場が組まれ、まるで新築のビルの建築現場のようでした。

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たろう観光ホテルから、振り向くと、何もない敷地が広がっており、ここに多くの人たちの生活があったことを想像することがとても困難でした。

テレビやインターネットで話題になる震災遺構の訪問の傍ら、お邪魔した本日の観光地の数々。

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釜石市の「鉄の歴史館」

釜石が世界一の製鉄都市として発展していく様子を「大島高任」という偉人の業績を中心に展示しています。とくに「橋野高炉跡」が明治の産業世界遺産に指定された関係の展示も多くありました。

蓬莱島(ほうらいじま)。大槌町の大槌湾内にある、ひょうたん形の島。『ひょっこりひょうたん島』のモデルになったと言われています。先ほどの大阪菓子店さんで行き方を聞いたのですが、その道が造成トラックの作業路で、本当にここで良いのか、作業員さんに確認して、到着しました。

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湾の入り口で、真っ先に被災したのがこの島。島までは、コンクリートの防潮路がかけられています。だんだんと近づいても、ひょうたんには見えませんが。

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先端までゆくと、確かにひょうたん島。赤い灯台も設置され、懐かしい姿を見ました。被災のおかげで、立ち入り禁止の標識。波も高く、これ以上近づこうものなら、ずぶぬれになるところでした。

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「浄土ケ浜」宮古市にある海岸です。「三陸復興国立公園」に属し、三陸海岸を代表する景勝地にいきました。ここも波が高く、船酔いを確信して遊覧船は断念。徒歩で展望台に向かいした。

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これらは御台場展望台からの眺めです。

 

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これは宮古田老地区にある。三王岩の姿です。太鼓岩・男岩・女岩の三つで出来ているのでこの名があるようです。