スタッフブログ

21.03.25 カテゴリー:1 やってて良かった!おおきなお世話,3 ココが強み!おおきなお世話,7 ピアサポーター妻タカヤマ

親孝行のお手伝い、させていただけました。2021.03.25

入院中の母が大きな治療を始める前に、そう、気持ちがしっかりしているうちに、
わずかな時間でいいので、家に帰って家族や親族と話をさせてあげたい。

今までなかなか親孝行できなかったと言われる娘さんからの依頼でした。

状態はあまりよくないので看護師が付き添い、負担がかからないような移動であれば外出しても良いでしょうとお医者様から許可がでたそうです。

前日、ご本人に負担がかからない方法をシミュレーションするため、お家を下見させていただきました。
娘さんとの相談の結果、以下の方法を選択しました。

ストレッチャーから担架に乗り換え、お庭を通って、掃き出し窓から家の中に入るという方法です。
そのお庭は、お母さまが手入れされていた花壇で、ブロックで区切られ、非常に足場が悪い状態でした。「うまくできるかな?」私の中では不安が残っていました。

当日、病院からお母様と共に、お家に到着すると10人近くのご親族がお家の前で待っておられました。
お庭はというと、ブロックが一つもない!?昨日の不安が一気に吹き飛ぶびました。
親族の方々がブロックを全てどけてくださっていたのです!!
ご本人に負担がかからないようにという皆さんの思いがひしひしと伝わってきました。
お母様の担架での移動も手伝っていただき、よりスムーズにお家の中へ。

ご自分のベッドに横になったお母様。集まられたご親族から、
たくさんの「お帰りなさい」の挨拶を受けられ、ご親族とかわるがわるお話しをされました。
ご本人の病状から、ドクターからの外出許可時間は2時間未満。移動の時間を除くとお家で過ごせる時間は30分足らず。あっという間の30分でしたが、とても濃厚な30分間でした。

行き帰りの車の中からは、桜の花をご覧いただく事ができ、娘さんの親孝行に花を添えさせていただきました。

介護タクシー付添看護師として、親孝行のお手伝いをさせていただけたこと心から感謝します。
ありがとうございました。